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六波羅
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ろくはら
ふりがな文庫
“
六波羅
(
ろくはら
)” の例文
六波羅
(
ろくはら
)
風と言えば、猫も
杓子
(
しゃくし
)
も、右へならえで、
烏帽子
(
えぼし
)
の折り方やら、着つけの仕方まで、皆が平家一族を真似するのである。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
あらゆる
暴虐
(
ぼうぎゃく
)
に
飽
(
あ
)
いた身を宮殿をしのぐような
六波羅
(
ろくはら
)
の邸宅の
黄金
(
こがね
)
の床に横たえて、
美姫
(
びき
)
を集めて
宴楽
(
えんらく
)
にふけっております。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
「何のために、立ち聞きしたっ。
六波羅
(
ろくはら
)
のまわし者とは分っているが、誰のさしがねで、ここへは忍びこんだか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その図案を
参酌
(
さんしゃく
)
して製作に掛かった楠公像の形は一体どういう形であるかといいますと、
元弘
(
げんこう
)
三年四月、
足利尊氏
(
あしかがたかうじ
)
が
赤松
(
あかまつ
)
の兵を合せて大いに
六波羅
(
ろくはら
)
を破ったので
幕末維新懐古談:68 楠公銅像の事
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
現にあの琉球人なぞは、二人とも
毒蛇
(
どくじゃ
)
に
噛
(
か
)
まれた
揚句
(
あげく
)
、気が狂ったのかと思うたくらいじゃ。その内に
六波羅
(
ろくはら
)
から使に立った、
丹左衛門尉基安
(
たんのさえもんのじょうもとやす
)
は、少将に
赦免
(
しゃめん
)
の教書を渡した。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
さんざん
難儀
(
なんぎ
)
をして、
清盛
(
きよもり
)
のいる
京都
(
きょうと
)
の
六波羅
(
ろくはら
)
のやしきに
着
(
つ
)
くと、
常磐
(
ときわ
)
は
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
この間に彼は
六波羅
(
ろくはら
)
に招かれて武士の前に法を説いた。六波羅の
評定衆
(
ひょうじょうしゅう
)
波多野義重が
請
(
こ
)
うままに、四十四の歳の夏越前
吉峰
(
きっぽう
)
の
古精舎
(
こしょうじゃ
)
に移り、翌年の七月に大仏寺(すなわち永平寺)を開いた。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
この推定が当れりとするならば、京丸などはこの山村の中で最も気の利いた
世間師
(
せけんし
)
の住んでいた部落である。冬の
囲炉裏
(
いろり
)
の側の話のごときも、
祇園
(
ぎおん
)
・
六波羅
(
ろくはら
)
・
嵯峨
(
さが
)
・北野で持ち切ったかも知れぬ。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「あの、
六波羅
(
ろくはら
)
の祇王様なんでしょう」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
昼のうちこの辺りまで、
六波羅
(
ろくはら
)
の武士が来て、宿場の
長
(
おさ
)
や、沙汰人どもをあつめ、訓示して去ったことばには
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
楠正成たちの忠誠が守るところとなるかと思えば、京
六波羅
(
ろくはら
)
の賊軍が、大挙して攻め
襲
(
よ
)
せる目標となったり
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(——
六波羅
(
ろくはら
)
殿のお
布令
(
ふれ
)
ぞ。源氏の与党と見たら、捕えて突き出せ。
義朝
(
よしとも
)
の一族と見かけたら道を通すな)
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六波羅
(
ろくはら
)
の清盛や小松殿の一門とも、肩をならべていた左馬頭義朝の
紛
(
まぎ
)
れない
遺児
(
わすれがたみ
)
なのである。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
六波羅
(
ろくはら
)
の
探題
(
たんだい
)
から、なんぞ、お
許様
(
もとさま
)
へ、やかましい
詮議
(
せんぎ
)
だては、ありませんでしたか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よう、成人したものだ。……
常磐
(
ときわ
)
のふところに抱かれて、ほかの幼い
和子
(
わこ
)
たちと、
六波羅
(
ろくはら
)
殿に捕われたといううわさに、京の人々が涙をしぼった
保元
(
ほうげん
)
の昔は、つい
昨日
(
きのう
)
のようだが」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
篠村
(
しぬむら
)
八幡へは、かつて元弘の頃、
足利高氏
(
あしかがたかうじ
)
も、願文を
籠
(
こ
)
めたことがある。高氏はこの
駅路
(
うまやじ
)
に来て旗を立て、勅命にこたえ奉るなりと声明して、一挙京都に入り、
六波羅
(
ろくはら
)
を
陥
(
おと
)
した。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
部将は
本庄鬼六
(
ほんじょうきろく
)
といって
衛門尉
(
えもんのじょう
)
、
六波羅
(
ろくはら
)
検断所の一将だった。威張るはずである。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薄命の一少年源頼朝が
六波羅
(
ろくはら
)
に捕われたとき、そのいじらしさを見、清盛を説いて、少年頼朝のために命ごいをした尼は——若き日、人もあろうにと人のいう、スガ目の忠盛と恋をした
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六波羅
(
ろくはら
)
からは、さっそく両探題の名で、着陣のよろこびを言って来た。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六波羅
(
ろくはら
)
所属、
禁裡
(
きんり
)
大番役
(
おおばんやく
)
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“六波羅”の解説
六波羅(ろくはら)は、京都の鴨川東岸の五条大路から七条大路一帯の地名。現在の京都市東山区の一部。六原とも記される。
(出典:Wikipedia)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
羅
常用漢字
中学
部首:⽹
19画
“六波羅”で始まる語句
六波羅密
六波羅蜜
六波羅側
六波羅勤
六波羅征
六波羅攻
六波羅樣
六波羅童
六波羅跡
六波羅大路