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偃
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は
ふりがな文庫
“
偃
(
は
)” の例文
土塊
(
どくわい
)
の
如
(
ごと
)
く
動
(
うご
)
かぬ
彼
(
かれ
)
の
身體
(
からだ
)
からは
憐
(
あはれ
)
に
微
(
かす
)
かな
煙
(
けぶり
)
が
立
(
た
)
つて
地
(
ち
)
を
偃
(
は
)
うて
消
(
き
)
えた。
藁
(
わら
)
の
火
(
ひ
)
を
沿
(
あ
)
びた
時
(
とき
)
其
(
そ
)
の
火
(
ひ
)
が
襤褸
(
ぼろ
)
な
彼
(
かれ
)
の
衣物
(
きもの
)
を
焦
(
こが
)
したのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
すると荒削りの山の肌が、頂に近く
偃
(
は
)
ひ松の暗い緑をなすつた所に、小さく一匹の獣が見えた。それが青猪と云ふ異名を負つた、日本アルプスに棲む
羚羊
(
かもしか
)
であつた。
槍ヶ岳紀行
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
岬
(
みさき
)
のやうな
形
(
かたち
)
に
偃
(
は
)
うて
居
(
ゐ
)
る
水田
(
すゐでん
)
を
抱
(
かゝ
)
へて
周圍
(
しうゐ
)
の
林
(
はやし
)
は
漸
(
やうや
)
く
其
(
そ
)
の
本性
(
ほんしやう
)
のまに/\
勝手
(
かつて
)
に
白
(
しろ
)
つぽいのや
赤
(
あか
)
つぽいのや、
黄色
(
きいろ
)
つぽいのや
種々
(
いろ/\
)
に
茂
(
しげ
)
つて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
火
(
ひ
)
は
乾燥
(
かんさう
)
した
藁束
(
わらたば
)
の
周圍
(
しうゐ
)
を
舐
(
ねぶ
)
つて、
更
(
さら
)
に
其
(
その
)
焔
(
ほのほ
)
が
薄闇
(
うすぐら
)
い
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
から
遁
(
のが
)
れようとして
屋根裏
(
やねうら
)
を
偃
(
は
)
うた。それが
迅速
(
じんそく
)
な
火
(
ひ
)
の
力
(
ちから
)
の
瞬間
(
しゆんかん
)
の
活動
(
くわつどう
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
偃
漢検1級
部首:⼈
11画
“偃”を含む語句
偃松
偃月刀
偃月
偃武
偃曝
偃月橋
狐兎偃鼠
主父偃
深山偃栢心
打偃
偃鼠
偃蹇恣雎
偃蹇
偃栢心
偃松帶
偃松帯
偃月形
偃師
偃城
偃地
...