二三日にさんにち)” の例文
二三日にさんにちつて、とんさんにはなしをした。ちやう其日そのひおな白樺しらかば社中しやちうで、御存ごぞんじの名歌集めいかしふ紅玉こうぎよく』の著者ちよしや木下利玄きのしたりげんさんが連立つれだつてえてた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二三日にさんにち雨が多かつたものですから、わたしの庭の一番好い花を切つたのですけれど、このとほりなんですよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
二三日にさんにちまへに、わたしはかういふ計畫けいかくをした。あしたからは、こゝではる若菜わかなまうと繩張なはばりをしておいたこのに、いよ/\まうとおもつて、あさると、ゆきつてゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうなれば僕も山のいも二三日にさんにちけていて竹葉ちくえう神田川かんだがは却売おろしうりをする。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
實際じつさいとほこれのぞんだときは——もう二三日にさんにち奧州あうしうたびれてやまゆきめづらしくないも、前途ゆくて土手どていてあやしい白氣はくき伏勢ふせぜいがあるやうにそばだてたのであつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)