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丸柱
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まるばしら
ふりがな文庫
“
丸柱
(
まるばしら
)” の例文
扉の方へうしろ向けに、
大
(
おおき
)
な
賽銭箱
(
さいせんばこ
)
のこなた、
薬研
(
やげん
)
のような
破目
(
われめ
)
の入った
丸柱
(
まるばしら
)
を
視
(
なが
)
めた時、一枚
懐紙
(
かいし
)
の
切端
(
きれはし
)
に、すらすらとした
女文字
(
おんなもじ
)
。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
右の
丸柱
(
まるばしら
)
から
駈
(
か
)
けよってきたのは、
白衣
(
びゃくえ
)
に
白鞘
(
しらさや
)
の刀をさしたひとりの
六部
(
ろくぶ
)
、左からぬッと立ったのは
墨
(
すみ
)
の
法衣
(
ほうい
)
をまとって、色しろく、クリクリとした
若僧
(
わかそう
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それよりも本当の雑器を焼く
丸柱
(
まるばしら
)
村の窯の方を取上げたく思います。土鍋、
行平
(
ゆきひら
)
、土瓶など色々出来ますが、とりわけ丸柱の土瓶は評判であって、多くの需用に応じました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
それら、花にも
台
(
うてな
)
にも、
丸柱
(
まるばしら
)
は言うまでもない。
狐格子
(
きつねごうし
)
、
唐戸
(
からど
)
、
桁
(
けた
)
、
梁
(
うつばり
)
、
眗
(
みまわ
)
すものの
此処
(
ここ
)
彼処
(
かしこ
)
、
巡拝
(
じゅんぱい
)
の
札
(
ふだ
)
の貼りつけてないのは殆どない。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雲
(
くも
)
か、
靄
(
もや
)
か、
綿
(
わた
)
で
包
(
つゝ
)
んだやうに
凡
(
およ
)
そ
三抱
(
みかゝえ
)
ばかりあらうと
思
(
おも
)
ふ
丸柱
(
まるばしら
)
が、
白
(
しろ
)
く
真中
(
まんなか
)
にぬつく、と
立
(
た
)
つ、……と
一目
(
ひとめ
)
見
(
み
)
れば、
其
(
そ
)
の
柱
(
はしら
)
の
根
(
ね
)
に
一人
(
ひとり
)
悄然
(
しよんぼり
)
と
立
(
た
)
つた
婦
(
をんな
)
の
姿
(
すがた
)
……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
柱
常用漢字
小3
部首:⽊
9画
“丸”で始まる語句
丸
丸髷
丸太
丸薬
丸善
丸裸体
丸行燈
丸木橋
丸潰
丸山