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丸味
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まるみ
ふりがな文庫
“
丸味
(
まるみ
)” の例文
代助は
何
(
ど
)
んな時でも平生の調子を失はない男である。さうして其調子には
低
(
ひく
)
く
明
(
あき
)
らかなうちに一種の
丸味
(
まるみ
)
が出てゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
次
(
つぎ
)
に
綺麗
(
きれい
)
な
首筋
(
くびすじ
)
、形の好い
鼻
(
はな
)
、ふツくりした
頬
(
ほゝ
)
、
丸味
(
まるみ
)
のある
顎
(
あご
)
、それから
生際
(
はえぎは
)
の好いのと
頭髪
(
かみのけ
)
に
艶
(
つや
)
のあるのと何うかすると
口元
(
くちもと
)
に
笑靨
(
ゑくぼ
)
が出來るのに目が付いた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
門柱
(
もんちゅう
)
その
他
(
た
)
はすべて
丹塗
(
にぬ
)
り、
別
(
べつ
)
に
扉
(
とびら
)
はなく、その
丸味
(
まるみ
)
のついた
入口
(
いりぐち
)
からは
自由
(
じゆう
)
に
門内
(
もんない
)
の
模様
(
もよう
)
が
窺
(
うかが
)
われます。あたりには
別
(
べつ
)
に
門衛
(
もんえい
)
らしいものも
見掛
(
みか
)
けませんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
足でぽかんとけとばしているのは、
丸味
(
まるみ
)
をおびた椰子の実であった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
年
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
は三十
許
(
ばかり
)
、
身
(
み
)
には
丸味
(
まるみ
)
がかった
袖
(
そで
)
の
浅黄
(
あさぎ
)
の
衣服
(
いふく
)
を
着
(
つ
)
け、そして
膝
(
ひざ
)
の
辺
(
あたり
)
でくくった、
矢張
(
やは
)
り
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
き、
足
(
あし
)
は
草履
(
ぞうり
)
に
足袋
(
たび
)
と
言
(
い
)
った、
甚
(
はなは
)
だ
身軽
(
みがる
)
な
扮装
(
いでたち
)
でした。
頭髪
(
かみ
)
は
茶筌
(
ちゃせん
)
に
結
(
ゆ
)
っていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
四方
(
しほう
)
を
板囲
(
いたがこ
)
いにして、
僅
(
わず
)
かに
正面
(
しょうめん
)
の
入口
(
いりぐち
)
のみを
残
(
のこ
)
し、
内部
(
なか
)
は三
坪
(
つぼ
)
ばかりの
板敷
(
いたじき
)
、
屋根
(
やね
)
は
丸味
(
まるみ
)
のついたこけら
葺
(
ぶ
)
き、どこにも
装飾
(
そうしょく
)
らしいものはないのですが、ただすべてがいかにも
神
(
かむ
)
さびて、
屋根
(
やね
)
にも
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“丸味”で始まる語句
丸味書体