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不敵
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ふてき
ふりがな文庫
“
不敵
(
ふてき
)” の例文
問はゞ左りへ
綾
(
あや
)
なし越前とやら
名
(
めい
)
奉行でも何の
恐
(
おそ
)
るゝ事やあらんと
高手
(
たかて
)
小手
(
こて
)
は
縛
(
いまし
)
めの繩の
縷
(
より
)
さへ戻す氣で引れ行くこそ
不敵
(
ふてき
)
なれ。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二十面相はあくまで
不敵
(
ふてき
)
です。そういいながら、目を細くして探偵の顔を見つめ、さもおかしそうに大声に笑いだすのでした。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
秀吉公
(
ひでよしこう
)
の
威勢
(
いせい
)
をもおそれず、都へ
入
(
い
)
りこんでくるとは、
不敵
(
ふてき
)
なやつ。この呂宋兵衛の
手並
(
てなみ
)
にもこりず、わざわざ
富士
(
ふじ
)
の
裾野
(
すその
)
から討たれにきたか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かのもの
不敵
(
ふてき
)
のものなれば(中略)そのところををしへたまへ。のぞみをかなへまゐらせんと、あとにつきていそぎゆく。
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
は、
強情
(
がうじやう
)
不敵
(
ふてき
)
な
奴
(
やつ
)
。さて、
入替
(
いれかは
)
つて
按摩
(
あんま
)
がシツペイの
番
(
ばん
)
と
成
(
な
)
ると、
先
(
ま
)
づ
以
(
も
)
つて
盆
(
ぼん
)
の
払
(
はらひ
)
にありつきました、と
白銀
(
はくぎん
)
二
枚
(
まい
)
頂戴
(
ちやうだい
)
の
事
(
こと
)
に
極
(
き
)
めてかゝつて
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
相当
腕
(
うで
)
の立つ近江之介殿をあッと言う間に文字通り首にしたばかりか、
大胆
(
だいたん
)
といおうか
不敵
(
ふてき
)
と言おうか、城中番所の窓から抛り込んでおいて
逐電
(
ちくでん
)
した喬之助のやつ
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
しかし
突然
(
とつぜん
)
次郎君は走るのをやめてしまいました。まけたってかまやしない、どうともなれという
不敵
(
ふてき
)
な気持ちになってしまいました。そしてのそのそと歩きはじめました。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼女は癌腫の様な石山新家を内から吹き飛ばすべき使命を帯びて居るかの様に
不敵
(
ふてき
)
であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
黄門光圀卿
(
くわうもんみつくにきやう
)
の
明察
(
めいさつ
)
に
見露
(
みあらは
)
し玉ひお手討に
相成
(
あひなり
)
ける然るに紋太夫に一人の
悴
(
せがれ
)
あり名を
大膳
(
だいぜん
)
と呼べり親紋太夫の氣を
受繼
(
うけつぎ
)
てや
生得
(
しやうとく
)
不敵
(
ふてき
)
の
曲者
(
くせもの
)
成
(
なれ
)
ば一家中に是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの者は、
源氏閣
(
げんじかく
)
の上より
逃亡
(
とうぼう
)
して、その
後
(
ご
)
ゆくえ知れずになっていた
咲耶子
(
さくやこ
)
という
不敵
(
ふてき
)
な女、ことに、
浜松城
(
はままつじょう
)
に
差
(
さ
)
し立てることになっている
罪人
(
ざいにん
)
じゃ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
知ずやと仰せ有ければ
流石
(
さすが
)
不敵
(
ふてき
)
の段右衞門も
只
(
たゞ
)
茫然
(
ばうぜん
)
として
暫時
(
しばらく
)
物をも言ず
俯向
(
うつむき
)
て居たりしが何思ひけんぬつくと顏を
上
(
あげ
)
今迄
(
いままで
)
包
(
つゝ
)
み隱せし我が
惡行
(
あくぎやう
)
成程穀屋平兵衞を殺害し金子百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不敵
(
ふてき
)
ないびきの声がする。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“不敵”の意味
《名詞》
(context、dated)強く相手にしがたいこと。
無法で乱暴なこと。
大胆で人を人とも思わないこと。恐れを知らないこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
敵
常用漢字
小6
部首:⽁
15画
“不敵”で始まる語句
不敵々々