三四人さんよにん)” の例文
應接間おうせつまとほると、おほきな洋卓テーブル周圍まはり天鵞絨ビロードつた腰掛こしかけならんでゐて、あはしてゐる三四人さんよにんが、うづくまるやうあごえりうづめてゐた。それがみんなをんなであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たけらちひたるなかに、三四人さんよにんつちをほりるあたりにて、みちわからずなりしが、洋服やうふくたるばうちやん二人ふたり學校がくかうもどりゆるがつか/\ととほるに頼母たのもしくなりて、あとをつけ
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すると唐紙からかみをぴたりとてゝ、むかがは三四人さんよにんこゑあはしてわらした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
下女げぢよて、此方こちらへとふから、何時いつもの座敷ざしき案内あんないするかとおもふと、其所そことほして、ちやみちびいていつた。するとちやふすまが二しやくばかりいてゐて、なかから三四人さんよにんわらこゑきこえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)