“ロコク”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ろこく
語句割合
露國100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何(なん)ぞ醉漢(すいかん)の心中(しんちう)を暴露(ばくろ)するの妙(みよう)なる。更(さら)に進(すゝ)んで我妻(わがつま)を説(と)き我娘(わがむすめ)を談(だん)じ、娘(むすめ)が婬賣(いんばい)する事(こと)まで、慚色(はづるいろ)なく吐(は)き出(い)づるに至(いた)りては露國(ロコク)の社界(しやかい)亦(ま)た驚(おどろ)くべきにあらずや。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
ドスト氏(し)は躬(みづか)ら露國(ロコク)平民社界(へいみんしやくわい)の暗澹(あんたん)たる境遇(けふぐふ)を實踐(じつせん)したる人(ひと)なり、而(しか)して其(その)述作(じゆつさく)する所(ところ)は、凡(およ)そ露西亞人(ロシアジン)の血痕(けつこん)涙痕(るいこん)をこきまぜて、言(い)ふべからざる入神(にうしん)の筆語(ひつご)を以(も)て、虚實(きよじつ)兩世界(りようせかい)に出入(しゆつにう)せり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
露國(ロコク)は政治上(せいぢぜう)に立(たち)て世界(せかい)に雄視(ゆうし)すと雖(いへど)もその版圖(はんと)の彊大(きようだい)にして軍備(ぐんび)の充實(じゆうじつ)せる丈(だけ)に、民人(みんじん)の幸福(こうふく)は饒(ゆたか)ならず、貴族(きぞく)と小民(せうみん)との間(あいだ)に鐵柵(てつさく)の設(もう)けらるゝありて、自(おのづ)からに平等(びようどう)を苦叫(くけう)する平民(へいみん)の聲(こゑ)を起(おこ)し
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
余が前號(ぜんごう)の批評(ひゝよう)にも云(い)ひし如(ごと)く罪と罰とは最暗黒(さいあんこく)の露國(ロコク)を寫(うつ)したるものにてあるからに馬琴(バキン)の想像的侠勇談(そうぞうてきけふゆうだん)にある如(ごと)く或(ある)復讎(ふくしゆう)或(あるは)忠孝等(ちゆうこうとう)の故(ゆえ)を以(も)て殺人罪(さつじんざい)を犯(おか)さしめたるものにあらざること分明(ぶんめい)なり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)