“もちきた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
持来86.7%
持來13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄道は自然界にまで革命を持来もちきたした。その一例を言えば、この辺で鉄道草と呼んでいる雑草の種子は鉄道の開設と共に進入しきたったものであるという。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たいまつもなかるべし、かんじきも入るやうになりしぞ、それも持来もちきたれりといふも、西おとしの雪荒ゆきあれにてよくもきこえず。
持來もちきたりし中に蝦夷錦えぞにしき箸入はしいれ花菱はなびしの紋付たる一角のはし鼈甲べつかふかんざしなどありしかば大岡殿是を見給ひ即時そくじ金屋かなや利兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つきそひのをんなかゆぜん持來もちきたりて召上めしあがりますかとへば、いや/\とかぶりをふりて意氣地いくぢもなくはゝひざよりそひしが、今日けふわたし年季ねんあきまするか、かへこと出來できるで御座ござんしやうかとてひかけるに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まし種々いろ/\に手をかへいひよるゆゑをつと喜八と申者あるうちは御心に從ひては女の道たち申さずと一すんのがれに云拔いひぬけけるを或時粂之進ちやくま持來もちきたる其手をらへ是程までに其方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
踏分々々ふみわけ/\彼お三婆のかたいたりぬ今日はけしからぬ大雪にて戸口とぐちへも出られずさぞ寒からんと存じ師匠樣ししやうさまよりもらひし酒を寒凌さぶさしのぎにもと少しなれど持來もちきたりしとてくだん徳利とくり竹皮包かはづつみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)