“まち/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
町々47.1%
区々17.6%
區々17.6%
街街5.9%
街々5.9%
諸邑5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
りくはうると、いつしかふねみなと目近まぢかすゝんで、桑港さうかう町々まち/\はついはなさきえる。我等われらとまるべきフェアモント・ホテルはたかをかうへつてる。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
坂本はそれまでの事には及ばぬと思ひ、又指図の区々まち/\なのを不平に思つたが、それでも馬一頭を借りて蒲生がまふを乗せて、大筒を取り寄せさせに、玉造口定番所ぢやうばんしよへ遣つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
のぞき見てなるほど/\辨慶の云通り文めが今日の身形みなりは何でも只事ではなしとうはさ區々まち/\なるに辨慶は少し鬱氣ふさぎし樣子にておら日來ひごろ仲間の事ゆゑ文右衞門とは心安くして度々たび/\酒も飮合のみあひしがんな身形みなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寝台ねだいへ疲れた身体からだを横たへながら、街街まち/\の広場の俄拵にはかごしらへのはやで奏して居る音楽にれて多数の男女なんによが一対の団を作りながら楽しさうに踊つて居た事などを思つて、微笑ほゝゑんで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この祭は労働者を喜ばす祭と云はれて居るだけあつて、高い席から見て街街まち/\料理店レスタウランには酒を飲んで歌ふ男の労働者、うれしさうに食事をして居るマリイの様な女の組が数知れず居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
途中の街々まち/\のイルミナシヨンの中ではオペラの前の王冠が一番好いと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そは專横の君あまねくイタリアの諸邑まち/\に滿ち、匹夫朋黨に加はりてみなマルチェルとなればなり 一二四—一二六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)