“街街”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちまち66.7%
まち/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして今既に老いて疲れ、一切のものを喪失した。私は孤独の椅子を探して、都会の街街まちまちを放浪して来た。そして最後に、自分の求めてるものを知つた。
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
街街まちまちの柳の葉をり落して
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
寝台ねだいへ疲れた身体からだを横たへながら、街街まち/\の広場の俄拵にはかごしらへのはやで奏して居る音楽にれて多数の男女なんによが一対の団を作りながら楽しさうに踊つて居た事などを思つて、微笑ほゝゑんで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
この祭は労働者を喜ばす祭と云はれて居るだけあつて、高い席から見て街街まち/\料理店レスタウランには酒を飲んで歌ふ男の労働者、うれしさうに食事をして居るマリイの様な女の組が数知れず居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)