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とりあつ
其時集ツて
居ツた、一
同の
者の
喜びは
何の
位で
有りましたか、
商家抔では
多く
錢を
取扱かつて
居るから、
醫者を
呼ぶも
間に
合はぬと
云ふ
樣な
時は、
實驗上隨分用ひて
宜敷き
法の
樣に
存じます。
大切に
取扱かふべしと申
付られ
其後差紙にて
金屋利兵衞娘菊伊勢屋三郎兵衞小
間物屋與兵衞旅籠屋
清兵衞雲源等殘らず呼出されしにお菊は
贈りし二
品故に
無實の
罪にて吉三郎
牢舍と聞あるにも
在れず
歎き
悲しむと
雖も此事云にも云れず然とて云ねば吉三郎が身の上を
繼申度と
強て申聞候故
村中より
餞別に
取集め
遣はし候金子八兩二分を所持致し出立せしが
右金子を
ソレモ
取集めて
僅か十部に足らず、
固より和蘭から舶来の原書であるが、一種類
唯一部に限ってあるから、文典以上の生徒になれば
如何してもその原書を写さなくてはならぬ。