“ちら/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霏々40.0%
散々20.0%
隠見20.0%
隱顯20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引請しにより彼是月に二兩位に成りしとぞ或夜まはりの節霜月しもつきすゑの事にて寒氣烈敷はげしく雪は霏々ちら/\と降出しゝ中を石町の鐘ととも子刻ねのこくの拍子木を打乍ら小路々々こうぢ/\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひそめてうかゞひ居たりしにやゝ夜の子刻こゝのつころとも覺しき頃散々ちら/\と火のひかりえたりしが忽ちきえし故彌々いよ/\心をしづめてうかゞひたればたばこの火にやありけん折々をり/\えてはきえるにぞ是は曲者にうたがひなしとすぐに供の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
サイダーなどと染め抜いた赤や青の小旗が樹間に隠見ちら/\して居る中を、瓢箪を携へた梅見客が三々五々と逍遥して居るのが手に取るやうに見られた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
うつくしきひとの、葉柳はやなぎみのたる忍姿しのびすがたを、落人おちうどかとれば、あにらんや、あつ情思おもひ隱顯ちら/\ほたるすゞむ。きみかげむかふるものは、たはれをそか、あらず、大沼おほぬまこひ金鱗きんりんにしてひれむらさきなるなり
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)