“ばらばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
散々33.3%
滅裂33.3%
片々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫はたおれながらに、ひらりとことを持ってそれをうけている、ことは斜めに切れて、箏柱ことじ散々ばらばらにはずれてそこらに飛び乱れ、不思議にもそのきられた十三本のいとの先が皆小蛇ちいさなへびになって
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
が、お杉のいかれる顔は宛然さながらの鬼女であった。加之しかも高い所から再三転げ落ちて、つるぎの如き岩石にうたつんざかれたので、古い鳥籠をこわしたように、身体中の骨は滅裂ばらばらになっていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
弟は一人前なかったので婿養子をしたが、婿むこと舅の折合が悪い為に、老夫婦としよりふうふは息子を連れて新家に出た。いまき崩されて片々ばらばらに売られつゝあるうちが即ち其れなのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)