“けいとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶏頭56.8%
雞頭11.4%
系統9.1%
刑刀4.5%
雁来紅4.5%
鷄頭4.5%
京東2.3%
傾倒2.3%
挂塔2.3%
茎頭2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶏頭けいとうの花は遠国からの古い帰化草だと言はれたが、子供達にはそんな外来者どころか、ほんの身近な親しい花であつた。
雑草雑語 (新字旧仮名) / 河井寛次郎(著)
中にも一際ひときわ無気味なのは、鶏頭けいとうの花壇を海底に沈めたかと疑われる、鮮紅色のとさかのりの一むら、まっ暗な海の底で
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
断片。蒼白い死の色の漂うなかに鉢植えの雞頭けいとうの花ばかりが燃えさかる生の色をめざましく日光に耀かがやかしている。
母の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
庭先の雞頭けいとう葉雞頭はげいとうにさへ霧かかりて少し遠きは紅の薄く見えたる、珍しき大霧なり。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
平次の系統けいとう立つた説明を聽くと、お玉の冷たい瞳が、次第に活氣を帶びて、頬は恐ろしい忿怒に燃えます。
私は天の子供らのひだのつけようからそのガンダーラ系統けいとうなのを知りました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
菊池半助が気をこめた刑刀けいとうは、一せん、ひゅッと虹光にじびかりをえがいて、伊那丸いなまるのすがたを血けむりにさせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかし、或いはもう今頃は、郁次郎殿をひき出して、刑刀けいとうさびとしてしまったかも分りませぬ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雁来紅けいとうむを相図に、夜は空高くかりがする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
洋妾らしやめんめける雁来紅けいとう
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
——紅鷄頭あかけいとう黄鷄頭きげいとう雁來紅がんらいこうなへ。……とさか鷄頭けいとう、やり鷄頭けいとうなへ——
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
尾花をばななかに、鷄頭けいとううへに、はた袈裟けさつたかづらをけて、はち月影つきかげかゆ
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
右相丞鄭雍ていようの甥の鄭某は拱州こうしゅうに住んでいた。その頃、京東けいとうは大饑饉で、四方へ流浪して行く窮民が毎日つづいてその門前を通った。
いやしくも文芸にたずさわる以上、だれでもぜひ一所懸命になってこれに全精神を傾倒けいとうせねばだめであるとはいわない。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
挂塔けいとうゆるされたのが、去年の霜月であったから、安居あんごはまだ半年に及んだばかりであったけれども、惟念の念頭からは、諸々もろもろの妄念が、洗わるるごとくに消えて行った。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
市街を離れて里許りきよ、不二の裾野は、虫声にも色あり、そよ吹く風にも色あり、色のあるじを花といふ、金色星の、ゆふべ下界に下りて、茎頭けいとうに宿りたる如き女郎花をみなへし
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)