“発議”のいろいろな読み方と例文
旧字:發議
読み方割合
ほつぎ78.6%
はつぎ21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今夜のことは、おれの発議ほつぎだ。まちがっても、大亀にもてめえにも、ヘマを喰わせてすむものか。おれがいる。さあ行こうぜ」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼らが自分達の手際てぎわではとても駄目だからというので、自分は兄と一番親密なHさんにそれを頼むが好かろうと発議ほつぎして二人の賛成を得た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やがて膳部が運ばれた。「入交いりまぜになつた方が可からう。」と云ふ、私の方の主筆の発議はつぎで、人々は一時ドヤドヤと立つたが
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おんなが一人しか居なかったのだ。そして、酒はなかった。谷中尉の発議はつぎで、私がくじをつくった。此のような場所で女と寝るのもわびしく、私は短い籤を引きたいと願った。しかし、私が長い籤にあたった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)