発議はつぎ)” の例文
旧字:發議
やがて膳部が運ばれた。「入交いりまぜになつた方が可からう。」と云ふ、私の方の主筆の発議はつぎで、人々は一時ドヤドヤと立つたが
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おんなが一人しか居なかったのだ。そして、酒はなかった。谷中尉の発議はつぎで、私がくじをつくった。此のような場所で女と寝るのもわびしく、私は短い籤を引きたいと願った。しかし、私が長い籤にあたった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
将来もし此ノ憲法ノル条章ヲ改定スルノ必要ナル時宜じきヲ見ルニ至ラハ朕及朕カ継統けいとうノ子孫ハ発議はつぎノ権ヲリ之ヲ議会ニ付シ議会ハ此ノ憲法ニ定メタル要件ニ依リ之ヲ議決スルノほか朕カ子孫及臣民ハあえテ之カ紛更ふんこうヲ試ミルコトヲ得サルヘシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)