“ほつぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
発議100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むゝ、づ聞けよ。——評定は評定なれど、此を発議ほつぎしたは今時の博士はかせ秦四書頭はたししょのかみと言ふ親仁おやじぢや。」
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかしそれも僕の発議ほつぎじゃない。あんまり和田が乗りたがるから、おつき合いにちょいと乗って見たんだ。——だがあいつは楽じゃないぜ。野口のぐちのような胃弱は乗らないがい。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
熱いから電灯を消そうと発議ほつぎした千代子は、遠慮なく畳の上を暗くした。風のない月が高くのぼった。柱にもたれていた母が鎌倉を思い出すと云った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)