“はげいとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葉鶏頭58.1%
雁来紅29.0%
葉雞頭9.7%
葉鷄頭3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しだいに山は深くなって、凝結した血のような野生の葉鶏頭はげいとうが、ところどころに赤い色を輝かせて窓の外を後ろへと飛び去る。
あるドライブ (新字新仮名) / 山川方夫(著)
はっきりとはわからないが、心をひそませてじっくりと記憶をたどると、雁来紅はげいとうの家へ行く道筋が、おぼろげに心に浮んでくる。
庭先の雞頭けいとう葉雞頭はげいとうにさへ霧かかりて少し遠きは紅の薄く見えたる、珍しき大霧なり。余は西枕にて、ガラス戸にやや背を向けながら、今母が枕もとに置きし新聞を取りて臥しながら読む。
明治卅三年十月十五日記事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
然し先程、薔薇と鈴振花と茉莉花まつりくわの香と仰有おつしやいましたでは御座いませんか、ひとつ品の良い香のする奇麗な花環はなわをおつくり申しませう、庚申薔薇かうしんばら葉鷄頭はげいとうでもあしらひまして。
わるい花 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)