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きよぜつ
翌日、
同志達は
皆から
醵金した
入院料を
持つて、
彼女の
屍體を
受け
取りに
來た。すると、
黒衣の
坊さん
達が、
彼女の
周圍を
取り
捲いたが、K
氏は
斷然それを
拒絶した。
從來に
倍して
居るのと
殆ど
復拒絶されるのではないかといふ
懸念を
懷きつゝある
與吉は
何時でも
其に
非常な
滿足を
表はした。
其容子を
見る
卯平は
勢ひ
心が
動かされた。
彼は
其後病院に二
度イワン、デミトリチを
尋ねたので
有るがイワン、デミトリチは二
度ながら
非常に
興奮して、
激昂してゐた
樣子で、
饒舌る
事はもう
飽きたと
云つて
彼を
拒絶する。
「
明日にしろ」と
彼は
簡單に
拒絶してさうしてそれつきりいはないことが
有るやうになつた。
與吉は
屡さういはれて
悄然として
居るのを、
卯平は
凝視めて
餘計に
目を
蹙めつゝあるのであつた。
「さう
疑ぐるならわしは
預かりますめえ」といつて
拒絶した。