“はねつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刎付30.4%
跳付21.7%
撥付17.4%
弾付8.7%
拒絶4.3%
刎附4.3%
反付4.3%
羽子突4.3%
羽津4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時主人がイヤどうもせんと一言のもと刎付はねつけてやっぱり物を考えていたら妻君はいよいよ心配になってまるまい。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
気に喰わない学校の卒業証書を恩恵的にもらう必要はないと、キビキビ跳付はねつけてプイと退学してしまった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
斯う撥付はねつけられては最早もう取付く島が無いのであつた。丑松は気の毒さうに敬之進の横顔を熟視みまもつて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
なぞと手厳しく弾付はねつけられたという話が時折耳に這入った。又
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
「子芋が出来ると、親芋の味がなくなります。私は子芋を拵へようとは思ひません。」と親芋のやうな土だらけの頭をつて、きつぱり拒絶はねつけてしまふ事にきめてゐる。
最近匈牙利ハンガリーのブダペストで珍しい事件があつた。それはある寡婦ごけさんが自分に結婚を申し込んだ男を拒絶はねつけたから起きた事なので、男は当年取つて八十九歳の爺さんだつた。
突掛つッかかるように刎附はねつける、同じ腕白夥間なかまに大勢馴染なじみが出来たから、新仕込のだんべいか何かで、色も真黒まっくろになった。母様かあさんがまたこれを大層喜んでいたもんです。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
食ふに困つて二円なり三円貸して呉れと云うて行つても内にはそんなお金は無いから此度はお断り申しますと反付はねつけられると云ふ工合でな。
だが、私は暫くアデェルやパイロットと一緒に外にゐた——彼女と駈けつこをしたり、羽子突はねつきをしたりして。家へ歸ると、私は、彼女の帽子や外套を脱がしてやつて、彼女を膝の上に抱き上げた。
「二十三日、羽津はねつに陣し、縄生なおうには、とりでを築き、蒲生氏郷がもううじさと蜂須賀家政はちすかいえまさなどに、それらの要所をかためさせては、刻々に前進をつづけて来ます」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)