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跳付
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はねつ
ふりがな文庫
“
跳付
(
はねつ
)” の例文
正面から飛びかゝつて父から、手ひどく
跳付
(
はねつ
)
けられた悪魔は、今度は横合から、そつと
騙
(
たぶら
)
かさうと掛つてゐるのだつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
気に喰わない学校の卒業証書を恩恵的に
貰
(
もら
)
う必要はないと、キビキビ
跳付
(
はねつ
)
けてプイと退学してしまった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「ナニネ、本田が今日僕に或人の所へ往ッてお
髯
(
ひげ
)
の
塵
(
ちり
)
を払わないかと云ッたから、失敬な事を云うと思ッてピッタリ
跳付
(
はねつ
)
けてやッたら、痩我慢と云わんばかりに云やアがッた」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
重井を
尋
(
たず
)
ねて、身を托せんと思い立ちしに、その妾お
柳
(
りゅう
)
のために
一言
(
いちごん
)
にして
跳付
(
はねつ
)
けられ、
已
(
や
)
むなく博士某の
邸
(
てい
)
に生みの母なる富子夫人を尋ぬれば、これまた面会すらも断わられて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
正面から飛びかゝって父から、手ひどく
跳付
(
はねつ
)
けられた悪魔は、今度は横合から、そっと
騙
(
たぶら
)
かそうと掛っているのだった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
依
(
よっ
)
て至誠は天をも感ずるとか云う
古賢
(
こげん
)
の格言を力にして、折さえ有れば
力
(
つと
)
めて叔母の
機嫌
(
きげん
)
を取ッて見るが、お政は油紙に水を注ぐように、
跳付
(
はねつ
)
けて
而已
(
のみ
)
いてさらに取合わず、そして独りでジレている。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
それだのに、彼女はそれを冷然と
跳付
(
はねつ
)
けたのです。いや、跳付けたばかりではありません。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
跳
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“跳”で始まる語句
跳
跳梁
跳起
跳上
跳躍
跳返
跳出
跳梁跋扈
跳足
跳込