トップ
>
刎付
>
はねつ
ふりがな文庫
“
刎付
(
はねつ
)” の例文
夫れを誉めもせずに呼出しに来るとは友達
甲斐
(
がい
)
がないじゃないかと
大
(
おおい
)
に論じて、親友の間であるから遠慮会釈もなく
刎付
(
はねつ
)
けたことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その時主人がイヤどうもせんと一言の
下
(
もと
)
に
刎付
(
はねつ
)
けてやっぱり物を考えていたら妻君はいよいよ心配になって
溜
(
た
)
まるまい。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
維幾は将門の申込に対して、折角の
御申状
(
おんまをしじやう
)
ではあるが承引致し申さぬ、とかう仰せらるゝならば公の力、刀の上で此方心のまゝに致すまで、と
刎付
(
はねつ
)
けた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうしてモデル
屋
(
や
)
の
持
(
も
)
ツて來るモデルもモデルも
片
(
かた
)
ツ
端
(
はし
)
から
刎付
(
はねつ
)
けて、
或
(
あ
)
る
手蔓
(
てづる
)
を
得
(
え
)
てやツとこさ自分で
目付
(
めつ
)
け出したモデルといふのが
即
(
すなは
)
ちお房であツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
手厳しく
刎付
(
はねつ
)
けられたのにカッとなり、嫉妬と怨恨とに燃えていた全身の血は、一時に頭に昇ったと思うと、夢中で彼女に飛びかかり、力をこめて細い首を絞めつけました。
青い風呂敷包
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
▼ もっと見る
許して下さいといふ私の
死身
(
しにみ
)
の歎願を無情にも
刎付
(
はねつ
)
けて、二度私を暗い幽靈の出る部屋に閉ぢ籠めた時に、私の心を掴んだ苦悶の
痙攣
(
けいれん
)
を
和
(
やは
)
らげる何ものも、私の記憶にはなかつたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
何故
(
なぜ
)
綺麗きっぱり
刎付
(
はねつ
)
けてしまわなかったんだ。」
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
彼
(
あ
)
の時に乃公が何と云た、乃公は酒は飲みたくて
堪
(
たま
)
らないけれども金がないから飲むことは出来ないと
刎付
(
はねつ
)
けて、その翌日は又
此方
(
こっち
)
から促した時に、お前は半句の言葉もなかったじゃないか。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
刎
漢検1級
部首:⼑
6画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“刎”で始まる語句
刎
刎頸
刎橋
刎上
刎返
刎起
刎退
刎飛
刎釣瓶
刎出