黄菊きぎく)” の例文
くだん垣根かきね差覗さしのぞきて、をぢさんるか、とこゑける。黄菊きぎくけたるとこ見透みとほさるゝ書齋しよさいこゑあり、る/\と。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
畳ざはりが素足の裏にさら/\と気持よく触れます。黄菊きぎくなどを買つて来て花器にけます。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
其の前に供えたつ具足は此の頃納まったものか、まだ新しく村名むらなり附けてあり、坊さんが畠から切って来たものか黄菊きぎくに草花があがって居ります、すると鼠の単物ひとえものを着
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
少女をとめたち、黄菊きぎくには九重のみけしきがある。
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
黄菊きぎくの花を並ぶ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
折々をり/\そら瑠璃色るりいろは、玲瓏れいろうたるかげりて、玉章たまづさ手函てばこうち櫛笥くしげおく紅猪口べにちよこそこにも宿やどる。龍膽りんだういろさわやかならん。黄菊きぎく白菊しらぎく咲出さきいでぬ。可懷なつかしきは嫁菜よめなはなまがきほそ姿すがたぞかし。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
黄菊きぎくかおりともろともにれ透いた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)