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魯智深
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ろちしん
ふりがな文庫
“
魯智深
(
ろちしん
)” の例文
そして来るやいな、
魯智深
(
ろちしん
)
は、いきなり背を小突かれて、階の下に膝をついた。百姓たちも揃って、
鄧龍
(
とうりゅう
)
の姿を仰いでぬかずいた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鉄の
錫杖
(
しゃくじょう
)
をふりまわす
花和尚
(
かおしょう
)
魯智深
(
ろちしん
)
、馬上に長刀を
操
(
あやつ
)
る九紋竜史進。二丁の
斧
(
おの
)
をかるがると
揮
(
ふる
)
う
黒旋風
(
こくせんぷう
)
李逵
(
りき
)
。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼は又何度も木剣を提げ、干し菜をぶら下げた裏庭に「水滸伝」中の人物と、——一丈青
扈三娘
(
こさんじょう
)
や花和尚
魯智深
(
ろちしん
)
と格闘した。この情熱は三十年間、絶えず彼を支配しつづけた。
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
吾れから
捨
(
す
)
てぬ
先
(
さ
)
きに、向うからさっさと片づけてもらうのは、
魯智深
(
ろちしん
)
の
髯
(
ひげ
)
ではないが、
些
(
ちと
)
惜しい気もちがせぬでもなかった。兎に角彼は最早
浪人
(
ろうにん
)
では無い。無宿者でも無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
三
角
(
すみ
)
先生
(
せんせい
)
に
宜
(
よろ
)
しく、と
挨拶
(
あいさつ
)
して、ひとり
煢然
(
けいぜん
)
として
峠
(
たふげ
)
を
下
(
くだ
)
る
後態
(
うしろつき
)
の、
湖
(
みづうみ
)
は
広大
(
くわうだい
)
、
山毛欅
(
ぶな
)
は
高
(
たか
)
し、
遠見
(
とほみ
)
の
魯智深
(
ろちしん
)
に
似
(
に
)
たのが、
且
(
かつ
)
軍
(
いくさ
)
敗
(
やぶ
)
れて、
鎧
(
よろひ
)
を
棄
(
す
)
て、
雑兵
(
ざうひやう
)
に
紛
(
まぎ
)
れて
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く
宗任
(
むねたふ
)
のあはれがあつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
水滸伝
(
すいこでん
)
の
花和尚
(
かおしょう
)
魯智深
(
ろちしん
)
も
斯
(
か
)
くやと見えるのであった。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
魯智深
(
ろちしん
)
はいった。——
九紋龍
(
くもんりゅう
)
史進
(
ししん
)
もまたこの奇遇を尽きない縁と
興
(
きょう
)
じてやまない。そして
相携
(
あいたずさ
)
えつつ、もとの
瓦罐寺
(
がかんじ
)
のほうへ歩きだした。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今、
起
(
た
)
ちなすったのは
魯智深
(
ろちしん
)
さんだね。」
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
抑
(
おさ
)
えていた棒先の片手をそのままに、
魯智深
(
ろちしん
)
がこぼれた酒を鼻で追っていくような恰好を見せたので、酒屋男はなおぎょっとして怪しんだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
安も、その一本をふりかぶって、
魯智深
(
ろちしん
)
みたいに、往来へとび出した。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“魯智深”の解説
魯智深 (プロレスラー)
魯 智深(ろ ちしん、Lǔ Zhìshēn)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。
(出典:Wikipedia)
魯
漢検準1級
部首:⿂
15画
智
漢検準1級
部首:⽇
12画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“魯”で始まる語句
魯鈍
魯
魯西亜
魯粛
魯庵
魯文
魯迅
魯鎮
魯国
魯西亞