“鄧龍”の読み方と例文
読み方割合
とうりゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じつはわが輩も、二龍山の宝珠寺ほうじゅじこそ、世を忍ぶにはもってこいな場所と考え、山寨さんさいの頭、鄧龍とうりゅうに会わんものと、訪ねていった」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして来るやいな、魯智深ろちしんは、いきなり背を小突かれて、階の下に膝をついた。百姓たちも揃って、鄧龍とうりゅうの姿を仰いでぬかずいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼をさまして、伽藍がらんの奥から階段の上へ出てきた鄧龍とうりゅうは、虎のような口を開いて、そこらにいる手下の者へ、一ト声えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)