“宝珠寺”の読み方と例文
読み方割合
ほうじゅじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じつはわが輩も、二龍山の宝珠寺ほうじゅじこそ、世を忍ぶにはもってこいな場所と考え、山寨さんさいの頭、鄧龍とうりゅうに会わんものと、訪ねていった」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じゃあ一つ、おそれいるが、その二龍山宝珠寺ほうじゅじにいるっていう花和尚かおしょう魯智深ろちしん青面獣せいめんじゅう楊志ようしってえお人へあてて、一本、添え状を書いちゃくれませんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつての名刹めいさつ、二龍山の宝珠寺ほうじゅじも、いまは賊の殿堂と化して、千僧の諷誦ふうしょう梵鐘ぼんしょうの声もなく、代りに、ひょうの皮をしいたとうの上に、赤鬼のごとき大男が昼寝していた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)