“とうりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逗留96.5%
鄧龍1.2%
湯隆0.6%
刀流0.6%
桃柳0.6%
蕩流0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿の娘ではないし、誰か連れがあって冬籠ふゆごもりをする逗留とうりゅうの客に違いない。その連れはいずれも相当の教養もあり、風流も解する人だ。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして来るやいな、魯智深ろちしんは、いきなり背を小突かれて、階の下に膝をついた。百姓たちも揃って、鄧龍とうりゅうの姿を仰いでぬかずいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おお」と宋江は目をやって「——そう申すのは、李逵りきの手引きで先頃入った武岡鎮ぶこうちんの鍛冶屋銭豹子せんびょうし湯隆とうりゅうじゃないか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苗字みょうじとう、名はりゅう、つまり湯隆とうりゅうという者で、父はもと延安府えんあんふ軍寨ぐんさい長官だったそうだが、軍人の子にもやくざは多い。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芝の源助町に道場をひらいて荒剣こうけんぷう江府こうふの剣界を断然リードして、そのうで、そのたん、ともに無人の境を行くの概あった先生に、神保造酒じんぼうみきという暴れ者があった。神保造酒……無形むぎょう刀流とうりゅう正伝しょうでん
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この法華経随喜功徳品ほけきょうずいきくどくぼんの一せつから胎発たいはつした無形むぎょう刀流とうりゅうだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
はい……お祖父さん昨夜ゆうべ祭礼まつりで講釈師の桃林とうりんの弟子の桃柳とうりゅうと云うのが来ましたが、始めて此処へ来たもんだから座敷をてやろうと旦那さまがお口をお利きなすったもんですから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大風たいふう颯々さっさつたる、怒濤どとう澎湃ほうはいたる、飛瀑ひばく※々かくかくたる、あるいは洪水天にとうして邑里ゆうり蕩流とうりゅうし、あるいは両軍相接して弾丸雨注うちゅうし、艨艟もうどう相交りて水雷海をかすが如き、皆雄渾ならざるはなし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)