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香氣
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にほひ
ふりがな文庫
“
香氣
(
にほひ
)” の例文
新字:
香気
木曾
(
きそ
)
は
檜木
(
ひのき
)
の
名所
(
めいしよ
)
ですから、あの
木
(
き
)
を
薄
(
うす
)
い
板
(
いた
)
に
削
(
けづ
)
りまして、
笠
(
かさ
)
に
編
(
あ
)
んで
冠
(
かぶ
)
ります。その
笠
(
かさ
)
の
新
(
あたら
)
しいのは、
好
(
い
)
い
檜木
(
ひのき
)
の
香氣
(
にほひ
)
がします。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
吾等
(
われら
)
の
上陸
(
じやうりく
)
した
邊
(
へん
)
は
自然
(
しぜん
)
の
儘
(
まゝ
)
なる
芝原
(
しばゝら
)
青々
(
あをあを
)
として、
其處此處
(
そここゝ
)
に、
名
(
な
)
も
知
(
し
)
れぬ
紅白
(
こうはく
)
さま/″\の
花
(
はな
)
が
咲亂
(
さきみだ
)
れて、
南
(
みなみ
)
の
風
(
かぜ
)
がそよ/\と
吹
(
ふ
)
くたびに、
陸
(
りく
)
から
海
(
うみ
)
までえならぬ
香氣
(
にほひ
)
を
吹
(
ふ
)
き
送
(
おく
)
るなど
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
眠らんとするにゆかしき
香氣
(
にほひ
)
紛々
(
ふん/\
)
と鼻を撲ちて我ながら夢とも幻とも分かず。
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
握
(
にぎ
)
りたてのおむすびが
彼樣
(
あう
)
すると
手
(
て
)
にくツつきませんし、その
朴
(
はう
)
の
葉
(
は
)
の
香氣
(
にほひ
)
を
嗅
(
か
)
ぎながらおむすびを
食
(
た
)
べるのは
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何故といふに、田舍に居る身内のものから遠く離れた私には、左樣いふ草餅の
香氣
(
にほひ
)
などを嗅ぐほど
可懷
(
なつか
)
しい思をさせるものが有りませんでしたから。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
その頃のことを思出すと海の見える座敷で海苔の
香氣
(
にほひ
)
を嗅いだことが私の幼い記憶に浮び揚つて來ます。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
酒屋の
香氣
(
にほひ
)
のする庭を通り拔けて、藏造りになつた二階の部屋へ上つて見ました。隣とはよく
往來
(
ゆきゝ
)
をしましたが、そんなに奧の方まで連れられて行つたのは私には初めてです。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところが新茶ぐらゐ
香氣
(
にほひ
)
がよくて、またそれの早く失はれ易いものもすくないかと思ふ。
短夜の頃
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
木曾
(
きそ
)
の
燒米
(
やきごめ
)
といふものは
青
(
あを
)
いやわらかい
稻
(
いね
)
の
香氣
(
にほひ
)
がします。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
氣
部首:⽓
10画
“香”で始まる語句
香
香具師
香気
香港
香炉
香華
香奠
香花
香水
香爐