頂點ちやうてん)” の例文
新字:頂点
しかうすひかりはたけうねかたちづくつてなが小山こやま頂點ちやうてんえていくらもちからおよぼさなかつた。どのうねでもそのかげ依然いぜんとしてしろかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あるときはひそかにぎたはる回顧くわいこして、あれがおれ榮華えいぐわ頂點ちやうてんだつたんだと、はじめてめたとほかすみながめることもあつた。いよ/\くるしくなつたとき
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。ふゆはもうみじか頂點ちやうてんたつしてるのである。勘次かんじはまだるからといつてくはかついで麥畑むぎばたけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)