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長吉
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ちょうきち
ふりがな文庫
“
長吉
(
ちょうきち
)” の例文
長吉
(
ちょうきち
)
は
思
(
おも
)
いきって
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
てゆきました。けれど、みんなといつものようにいっしょになって、
愉快
(
ゆかい
)
に
遊
(
あそ
)
ぶ
気持
(
きも
)
ちになれませんでした。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「旦那様、
中村家
(
なかむらや
)
さんから電話がかかりましてね」彼女は息を切らせていうのです。「あのう、
長吉
(
ちょうきち
)
さんがまだ帰らないんでございますって」
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
帆村は味噌問屋の小僧さん
長吉
(
ちょうきち
)
を促して、警官たちに暇をつげるなり車上の人となった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
零落
(
れいらく
)
した女親がこの世の楽しみというのは全くこの一人息子
長吉
(
ちょうきち
)
の出世を見ようという事ばかりで、商人はいつ失敗するか分らないという経験から、お豊は三度の飯を二度にしても
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
長吉
(
ちょうきち
)
だ? 長吉なんぞじゃ訳が分らない。お神さんに電話口へ出ろって御云いな——なに?
私
(
わたく
)
しで何でも弁じます?——お前は失敬だよ。
妾
(
あた
)
しを誰だか知ってるのかい。金田だよ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
顔
(
かお
)
をしかめて、
春重
(
はるしげ
)
を
見守
(
みまも
)
ったのは、
金蔵
(
きんぞう
)
に
兄
(
あに
)
イと
呼
(
よ
)
ばれた
左官
(
さかん
)
の
長吉
(
ちょうきち
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
この時代の町奴の習いとして、その他の者共も
並木
(
なみき
)
の
長吉
(
ちょうきち
)
、
橋場
(
はしば
)
の
仁助
(
にすけ
)
、
聖天
(
しょうでん
)
の
万蔵
(
まんぞう
)
、
田町
(
たまち
)
の
弥作
(
やさく
)
と誇り顔に一々名乗った。もうこうなっては敵も味方も無事に別れることの出来ない破目になった。
番町皿屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あ、
長吉
(
ちょうきち
)
さん、どうも有難う」
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
といわれるので、
長吉
(
ちょうきち
)
も
落第
(
らくだい
)
してはならないと
思
(
おも
)
って、
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
ってからも、その
日
(
ひ
)
学校
(
がっこう
)
で
習
(
なら
)
ってきた
算術
(
さんじゅつ
)
はかならず
復習
(
ふくしゅう
)
いたしました。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
以前奉公先なる待合の亭主の世話で新富座の
長吉
(
ちょうきち
)
と
贔屓
(
ひいき
)
の客には知られている
出方
(
でかた
)
の女房になって、この
築地
(
つきじ
)
二丁目
本願寺
(
ほんがんじ
)
横手の路地に
世帯
(
しょたい
)
を持ってからもう五年ほどになるがまだ子供はない。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
学校
(
がっこう
)
へいってからも
算術
(
さんじゅつ
)
の
時間
(
じかん
)
になるのが
気
(
き
)
にかかって
控
(
ひか
)
え
場
(
じょう
)
にみんなが
遊
(
あそ
)
んでいるときでも、
長吉
(
ちょうきち
)
は
独
(
ひと
)
りふさいでいました。
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
長吉
(
ちょうきち
)
や、ここに
待
(
ま
)
っておいで、
母
(
かあ
)
ちゃんは、すぐ
家
(
うち
)
へいってねんねこを
持
(
も
)
ってくるからな。どこへもいくでねえよ。」
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おきぬは、四つになる
長吉
(
ちょうきち
)
をつれて、
山
(
やま
)
の
畑
(
はたけ
)
へ
大根
(
だいこん
)
を
抜
(
ぬ
)
きにまいりました。やがて、
冬
(
ふゆ
)
がくるのです。
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
じゅうが、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをして、
長吉
(
ちょうきち
)
をさがしたけれど、ついにむだでありました。
年寄
(
としよ
)
りたちは
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“長吉”で始まる語句
長吉殺
長吉風情