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釜
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がま
ふりがな文庫
“
釜
(
がま
)” の例文
艫に大きな飯たき
釜
(
がま
)
をすえ、たきたての飯を
櫃
(
ひつ
)
につめているのもある。その飯の色のまっ白なのが妙に目についてしようがなかった。
旅日記から
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
大
(
おお
)
きい
家
(
いえ
)
がありましてね、そこの
飯炊
(
めした
)
き
釜
(
がま
)
は、まず三
斗
(
と
)
ぐらいは
炊
(
た
)
ける
大釜
(
おおがま
)
でした。あれはえらい
銭
(
ぜに
)
になります。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
花形大夫
(
はながただゆう
)
の二十世紀文福茶釜は、じつは彼が
新宿
(
しんじゅく
)
の
露天
(
ろてん
)
で、なんの気なしに買ってきた、めしたき
釜
(
がま
)
であった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「どうも
斯
(
か
)
うもありません。娘のお雪と叔母のお常が井戸端で洗濯をしてゐると、その頭の上へ、煮え湯の一パイ入つてゐる、大
釜
(
がま
)
をブチまけた奴があるんです」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
菊五郎のあと
釜
(
がま
)
というような意味で新たに加入させた権十郎も、近年やはり多病で、わずかに一回かぎりで同座を退き、鎌倉の別荘に引き籠ることになってしまったので
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
どうか臥んでいて下され、お湯ももうじき沸きましょうほどに
含嗽手水
(
うがいちょうず
)
もそこで妾がさせてあげましょう、と破れ
土竈
(
べっつい
)
にかけたる
羽虧
(
はか
)
け
釜
(
がま
)
の下
焚
(
た
)
きつけながら気を
揉
(
も
)
んで云えど
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ひろびろとした雪の野原を、目的もなくさすらつてゐるやうな荒凉としたおもむきが、現実の足の裏に吸ひついて来る気がした。しゆんしゆんと音をたててガス
釜
(
がま
)
が燃えてゐる。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
させ
荒繩
(
あらなは
)
にて
縊
(
くゝ
)
り付大
釜
(
がま
)
に
汲
(
くみ
)
込みし大川の水を理左衞門
屹度
(
きつと
)
見て夫々
嚴敷
(
きびしく
)
水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
真暗
(
まっくら
)
なところに
麺棒
(
めんぼう
)
をもってこねた粉をのばしていると、傍に大
釜
(
がま
)
があって白い湯気が
立昇
(
たちのぼ
)
っていたり、また粉をふるっている時は——宅の物置のつづきのさしかけで、
角
(
かど
)
の小さな納屋の窓から
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
一 まゐり来てこの
御台所
(
みだいどころ
)
見申せや、め
釜
(
がま
)
を釜に釜は十六
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
きさまは、まだ
釜師根性
(
かましこんじょう
)
がぬけんからだめだ。そんな
飯炊
(
めした
)
き
釜
(
がま
)
や
吊
(
つ
)
り
鐘
(
がね
)
などばかり
見
(
み
)
てくるやつがあるか。それに
何
(
なん
)
だ、その
手
(
て
)
に
持
(
も
)
っている、
穴
(
あな
)
のあいた
鍋
(
なべ
)
は。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“釜”の意味
《名詞》
(かま)加熱に用いる金属製の器。元は竈で用いられ、側面からも高い熱が伝導するよう鍋よりも深いつくりになっている。
(出典:Wiktionary)
“釜”の解説
釜(かま)は、熱を材料や食品に加えるための器具。
(出典:Wikipedia)
釜
常用漢字
中学
部首:⾦
10画
“釜”を含む語句
釜前
釜中
茶釜
鍋釜
八釜敷
釜無川
関釜
八釜
大釜
釜戸
塩釜
釜無
御釜
釜殿
蒸気釜
停泊用釜
御釜祓
後釜
釜石
土釜
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