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郵便脚夫
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いうびんきやくふ
ふりがな文庫
“
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)” の例文
けたゝましく
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
走込
(
はしりこ
)
むのも、
烏
(
からす
)
が
鳴
(
な
)
くのも、
皆
(
みな
)
何
(
なん
)
となく
土地
(
とち
)
の
末路
(
まつろ
)
を
示
(
しめ
)
す、
滅亡
(
めつばう
)
の
兆
(
てう
)
であるらしい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
店先
(
みせさき
)
に
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
投込
(
なげこ
)
んで
行
(
ゆ
)
きし
女文字
(
をんなもじ
)
の
書状
(
ふみ
)
一通
(
いつゝう
)
、
炬燵
(
こたつ
)
の
間
(
ま
)
の
洋燈
(
らんぷ
)
のかげに
讀
(
よ
)
んで、くる/\と
帶
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
へ
卷收
(
まきをさ
)
むれば
起居
(
たちゐ
)
に
心
(
こゝろ
)
の
配
(
くば
)
られて
物
(
もの
)
案
(
あん
)
じなる
事
(
こと
)
一通
(
ひととほ
)
りならず、おのづと
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
えて
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞中頃
(
まんなかごろ
)
で、
向岸
(
むかうぎし
)
から
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
た
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
と
行合
(
ゆきあ
)
つて、
遣違
(
やりちが
)
ひに
一緒
(
いつしよ
)
になつたが、
分
(
わか
)
れて
橋
(
はし
)
の
兩端
(
りやうはし
)
へ、
脚夫
(
きやくふ
)
はつか/\と
間近
(
まぢか
)
に
來
(
き
)
て、
與吉
(
よきち
)
は
彼
(
か
)
の、
倒
(
たふ
)
れながらに
半
(
なか
)
ば
黄
(
き
)
ばんだ
銀杏
(
いてふ
)
の
影
(
かげ
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
郵
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
便
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
脚
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“郵便”で始まる語句
郵便局
郵便
郵便函
郵便局長
郵便船
郵便配達
郵便局員
郵便屋
郵便馬車
郵便丈