へだゝ)” の例文
たけも高からず、打見たるところもはえ無けれど、賤しきかたにはあらず。就いてまみえばをかしからじ、へだゝりて聞かんには興あらん。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
第八第九の輪また然り、しかしていづれもそのかずいちへだゝること遠きに從ひ、𢌞めぐることいよ/\遲く 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
船長閣下せんちやうかくか越權えつけんながら報告ほうこくします、本船ほんせん左舷さげん後方こうほう、三海里かいりばかりへだゝつた海上かいじやうあたつて一個いつこ難破船なんぱせんがありますぞ。
つひに、吾等われらは、大佐たいさいへから四五ちやうへだゝつた海岸かいがん降下かうかした。いきほひよき水兵等すいへいら歡呼くわんこむかへられて、輕氣球けいききゆうると、日出雄少年ひでをせうねんは、第一だいいち稻妻いなづま首輪くびわ抱着だきついた。
不幸ふこうにしてわたくし想像さうざうあやまらなければそれこそ大變たいへんいま本船ほんせんとかの奇怪きくわいなるふねとのあひだだ一海里かいり以上いじやうたしかへだゝつてるが、あの燈光ともしびのだん/\と明亮あかるくなる工合ぐあひても