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走
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はしら
ふりがな文庫
“
走
(
はしら
)” の例文
ぞ出帆したり
追々
(
おひ/\
)
風
(
かぜ
)
も少し
吹出
(
ふきいだ
)
し
眞帆
(
まほ
)
を七分に上て
走
(
はしら
)
せハヤ四國の
灘
(
なだ
)
を廻り
凡
(
およそ
)
船路
(
ふなぢ
)
にて四五十里も
走
(
はしり
)
しと思ふ頃吉兵衞は
船
(
ふね
)
の
舳
(
みよし
)
へ出て四方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
物貰い
門附
(
かどづけ
)
幾人などと記してあったが、これ等は町の角や、カフエーの前の樹の下などに立たずんで人を待っている間に鉛筆を
走
(
はしら
)
したものである。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この句もやはり前句などと同じ聯想から来たもので、冬籠りをしてじっと想をいろいろの方面に
走
(
はしら
)
せているとさまざまの事を思う。それは殆んど際限もないことである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
或はまた山に
九曲
(
まがりくねり
)
あるには、
件
(
くだん
)
のごとくに
縛
(
くゝ
)
したる
薪
(
たきゞ
)
の
輴
(
そり
)
に
乗
(
の
)
り、
片足
(
かたあし
)
をあそばせて是にて
楫
(
かぢ
)
をとり、船を
走
(
はしら
)
すがごとくして
難所
(
なんじよ
)
を
除
(
よけ
)
て数百丈の
麓
(
ふもと
)
にくだる、一ツも
過
(
あやまつ
)
ことなし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
生田なる者に対する逮捕状を
認
(
したゝ
)
めて差出すや目科は受取るより早く、余と共に狂気の如く裁判所を走り出、
待
(
また
)
せある馬車に乗り、ロイドレ街を指して馬の足の続く限り
走
(
はしら
)
せたり
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
左から右へと眞白な
鍵
(
クレフ
)
の上に二三度も繰返して指先を
走
(
はしら
)
したが、心は上の空で、樂器の響は耳に入らず、來訪者に對する欝憤の情がます/\烈しく
煮返
(
にえかへ
)
つて來る。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
或はまた山に
九曲
(
まがりくねり
)
あるには、
件
(
くだん
)
のごとくに
縛
(
くゝ
)
したる
薪
(
たきゞ
)
の
輴
(
そり
)
に
乗
(
の
)
り、
片足
(
かたあし
)
をあそばせて是にて
楫
(
かぢ
)
をとり、船を
走
(
はしら
)
すがごとくして
難所
(
なんじよ
)
を
除
(
よけ
)
て数百丈の
麓
(
ふもと
)
にくだる、一ツも
過
(
あやまつ
)
ことなし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
爰
(
こゝ
)
へ
呼參
(
よびまゐ
)
る
可
(
べし
)
との事なれば
早速
(
さつそく
)
村の
小使
(
こづかひ
)
を
走
(
はしら
)
せ江戸表より
御着
(
ごちやく
)
の役人方より御用の由早々
名主宅迄
(
なぬしたくまで
)
御出なさるべしと
云
(
いは
)
すれば祐然は聞て
驚
(
おどろ
)
き何事やらんと
支度
(
したく
)
なし急ぎ甚兵衞方へ
赴
(
おもむ
)
きけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分はフロツクコオトに久振りのシルクハツトを冠り、車を霞ヶ關に
走
(
はしら
)
した。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“走”を含む語句
御馳走
競走
馳走
一走
帆走
突走
師走
疾走
走馬燈
脱走
奔走
小走
矢走
走狗
須走
快走艇
駛走
石走
走行
逃走
...