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貴方様
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あなたさま
ふりがな文庫
“
貴方様
(
あなたさま
)” の例文
旧字:
貴方樣
「ホヽヽヽ
貴方様
(
あなたさま
)
も、他人の秘密を聴くことが、お好きだと見えますこと。」夫人は、
忽
(
たちま
)
ち信一郎を突き放すように
云
(
い
)
った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
これが奥の院と申す事で、ええ、
貴方様
(
あなたさま
)
が御意の浦安神社は、その
前殿
(
まえどの
)
と申す事でござります。
御参詣
(
おまいり
)
を遊ばしましたか。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伴「旦那様、此の頃は
貴方様
(
あなたさま
)
は
何
(
ど
)
うなさいました、ろく/\
御膳
(
ごぜん
)
も
上
(
あが
)
りませんで、今日はお
昼食
(
ひる
)
もあがりませんな」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お尋ねがなくとも申し上げて
貴方様
(
あなたさま
)
(W氏)の御分別を仰ぎたいと思うておったところで御座いました。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
明かしちゃ、つまらない話ですが、実は、
貴方様
(
あなたさま
)
をたずねて諸所を歩き廻っているうち、野鍛冶の半五郎という男を
捕
(
と
)
ッつかまえて、その半五郎の口から、お蝶が鍛冶小屋に泊ッたことを
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
此が奥の院と申す事で、えゝ、
貴方様
(
あなたさま
)
が
御意
(
ぎょい
)
の浦安神社は、其の
前殿
(
まえどの
)
と申す事でござります。
御参詣
(
おまいり
)
を遊ばしましたか。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お嬢様が萩原様に逢いたいと
私
(
わたくし
)
をお責め遊ばし、おむずかって誠に困り切りまするから、どうぞ
貴方様
(
あなたさま
)
、二人の者を
不便
(
ふびん
)
に
思召
(
おぼしめ
)
しお札を剥して下さいまし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
孝「
貴方様
(
あなたさま
)
、
左様
(
そん
)
な御無理な事をして、
私
(
わたくし
)
のような
虚弱
(
ひよわ
)
い身体に
疵
(
きず
)
でも出来ましては御奉公が勤まりません」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「実説正銘にござりまして、へい。餅屋
店
(
みせ
)
では、
爺
(
じじい
)
の伝五めに、今夜、
貴方様
(
あなたさま
)
、お珊の方様、」
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頻
(
しき
)
りとその
懐中
(
ふところ
)
を
覗込
(
のぞきこ
)
みますのを、じろじろ見ますと、
浅葱
(
あさぎ
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
が
開
(
はだ
)
けまするまで、
艶々
(
つやつや
)
露も垂れるげな、
紅
(
べに
)
を溶いて玉にしたようなものを、
溢
(
こぼ
)
れまするほど、な、
貴方様
(
あなたさま
)
。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴方様
(
あなたさま
)
にも
何時
(
いつ
)
もお変りなく、
一寸
(
ちょっと
)
伺いたく思いやすが、何分にも
些
(
ち
)
と訳あって
取紛
(
とりまぎ
)
れまして御無沙汰致しましたが、段々承れば
宿屋店
(
やどやみせ
)
をお出しなすったそうで、世界も変れば変るもので
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……
貴女様
(
あなたさま
)
の
膚
(
はだ
)
の
移香
(
うつりが
)
、脈の
響
(
ひびき
)
をお釵から伝へ受けたいのでござります。
貴方様
(
あなたさま
)
の
御血脈
(
おけちみゃく
)
、其が
禁厭
(
まじない
)
に成りますので、お手に釵の鳥をばお持ち遊ばされて、はい、はい、はい。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
へい/\もう
姓名
(
なまへ
)
を
申
(
まう
)
すのは、お
恥
(
はづ
)
かしうて
申
(
まう
)
せませぬが、
斯様
(
かやう
)
に
御親切
(
ごしんせつ
)
に
上
(
うへ
)
へ
上
(
あ
)
げて、
御飯
(
ごぜん
)
まで
下
(
くだ
)
さる
貴方様
(
あなたさま
)
のことでございますから、
隠
(
かく
)
さず
申上
(
まうしあ
)
げますが、
私
(
わたくし
)
は
芝片門前
(
しばかたもんぜん
)
に
居
(
を
)
りました
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴方様
(
あなたさま
)
、何か鍋でめしあがりたいというお
言
(
ことば
)
で、いかようにいたして差し上げましょうやら、右、女どももやっぱり
田舎
(
いなか
)
もののことでございますで、よくお言がのみ込めかねます。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴方様
(
あなたさま
)
は番町の殿様で
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「加減をして、うめて進ぜまする。その
貴方様
(
あなたさま
)
、水をフト失念いたしましたから、
精々
(
せっせ
)
と汲込んでおりまするが、何か、別して
三右衛門
(
さんえむ
)
にお使でもござりますか、手前ではお間には合い兼ね……」
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
貴方様
(
あなたさま
)
は?」
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“貴方”で始まる語句
貴方
貴方方
貴方等
貴方々
貴方樣
貴方所
貴方達
貴方々々