トップ
>
貴公
>
きこう
ふりがな文庫
“
貴公
(
きこう
)” の例文
「
貴公
(
きこう
)
よりまえに、
北庄城
(
ほくしょうじょう
)
へさぐりにはいっていた
拙者
(
せっしゃ
)
でござる。また、
橡
(
とち
)
ノ
木
(
き
)
峠
(
とうげ
)
でごあいさつして通ったのもすなわち拙者で」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おい千手。それが本当なら、念のために、
貴公
(
きこう
)
に
先刻
(
さっき
)
報告のあった米国聯合艦隊の陣容を、教えといてやろう」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
貴公
(
きこう
)
はふとどき千
万
(
ばん
)
だ。学校を百貨店とはなにごとか? 学問はそんなものじゃない」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
出
(
いだ
)
して
渡
(
わた
)
しければ
庄
(
しやう
)
三郎
押戴
(
おしいたゞ
)
きて
段々
(
だん/\
)
と
御深切
(
ごしんせつ
)
の上
又
(
また
)
斯
(
かゝ
)
る
災難
(
さいなん
)
まで
貴公
(
きこう
)
の
御苦勞
(
ごくらう
)
に
預
(
あづか
)
り
御禮
(
おんれい
)
は申
盡
(
つく
)
し
難
(
がた
)
しとて涙を
流
(
なが
)
し
打歡
(
うちよろこ
)
びてぞ
歸
(
かへ
)
りけり又お
常
(
つね
)
忠
(
ちう
)
八はまんまと
夷子棚
(
えびすだな
)
の二百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「イヤ、
貴公
(
きこう
)
、あけてみろ」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
加賀爪伝内
(
かがづめでんない
)
の遠矢が、
額
(
がく
)
ぶちにりっぱに立っているのに、
貴公
(
きこう
)
の矢が
鳥居
(
とおい
)
の
柱
(
はしら
)
にも立っていないのはどうしたしだいか、これ、
弓勢
(
ゆんぜい
)
たらずして、
矢走
(
やばし
)
りのとちゅうから
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はッはッはッ、無断で無断でと
仰有
(
おっしゃ
)
りますが、実はこのことについて
貴公
(
きこう
)
に伺いたいのだ」
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
世話しければ嘉傳次は此感應院の食客とぞ成り感應院或時嘉傳次に
向
(
むか
)
ひ申けるは和歌山の城下に
片町
(
かたまち
)
といふあり其處に夫婦に娘一人あり親子
三人暮
(
さんにんぐら
)
しの醫師なりしが近頃兩親共に
熱病
(
ねつびやう
)
にて死去し娘
計
(
ばか
)
りぞ
殘
(
のこ
)
れり
貴公
(
きこう
)
其所へ養子に行て
手習
(
てならひ
)
の
指南
(
しなん
)
でもせば
宜
(
よろし
)
からんといふ嘉傳次是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それだから
貴公
(
きこう
)
は、駄目だというんだ。ちと歴史を勉強しなされ、歴史を。今度の世界戦争以来、わがイギリスが援助をすると申入れた先の国で、滅びなかった国があるかね。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
芸人
(
げいにん
)
なら
種
(
たね
)
もあろうが、
貴公
(
きこう
)
、どうしてあの
独楽
(
こま
)
を、
槍
(
やり
)
の
石突
(
いしづ
)
きですくい取ったか、あんな
離
(
はな
)
れわざは
本職
(
ほんしょく
)
の独楽まわしでもやれまいと思うが、ふしぎなかくし
芸
(
げい
)
を持っておられるな
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はてさて困った男だ。まるで
蒋介石
(
しょうかいせき
)
みたいに
攻勢的同情
(
こうせいてきどうじょう
)
を求めるわい。しかしいつまでもわしの部屋に頑張られても困るが、一体
貴公
(
きこう
)
の教わりたいという事項は、何じゃったね」
今昔ばなし抱合兵団:――金博士シリーズ・4――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そうでしたかというところを見ると、
貴公
(
きこう
)
は知らないと見えるね。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“貴公”の意味
《名詞》
貴公(きこう)
主に男性が同輩または目下の者に対して言う語。貴殿。貴様。
(出典:Wiktionary)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
“貴公”で始まる語句
貴公子
貴公樣