評判ひようばん)” の例文
景樹かげきなどがさわがれてゐたかげに、評判ひようばんにならずにゐたひとが、まだ/\ありました。その一等いつとうにつくひとは、越中えつちゆう富山とやま橘曙覽たちばなのあけみであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
昨日きのふ此近傍このあたりうはさけば松島まつしまさまは世間せけん評判ひようばんかたおくさまたうならどりにやまほどなれど何方どれもおことはりで此方こなたへのおいで孃樣ぢようさまうへにばかりりがちがうか
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このうつくしい少女をとめ評判ひようばんたかくなつたので、世間せけんをとこたちはつまもらひたい、またるだけでもておきたいとおもつて、いへちかくにて、すきのようなところからのぞかうとしましたが
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
これは世間せけん評判ひようばんと、ほんとうのもののねうちとは、たいていの場合ばあひ一致いつちしてゐないそのもっとも適當てきとうれいであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
評判ひようばんわるからぬやら。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今一いまひとつ、古今集こきんしゆう名高なだかうたをあげて、評判ひようばん實際じつさいとはこれほどちがふといふことを證明しようめいしてたいとおもひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)