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見誤
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みあやま
ふりがな文庫
“
見誤
(
みあやま
)” の例文
数十年の間山中に
暮
(
くら
)
せる者が、石と鹿とを
見誤
(
みあやま
)
るべくもあらず、全く
魔障
(
ましょう
)
の
仕業
(
しわざ
)
なりけりと、この時ばかりは猟を
止
(
や
)
めばやと思いたりきという。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
一
體
(
たい
)
中根
(
なかね
)
は
平素
(
へいそ
)
は
決
(
けつ
)
して
成績佳良
(
せいせきかりやう
)
の
方
(
はう
)
ではなかつた。
己
(
おれ
)
も
度度
(
たびたび
)
嚴
(
きび
)
しい
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
つた。が、
人間
(
にんげん
)
の
眞面目
(
しんめんもく
)
は
危急
(
ききふ
)
の
際
(
さい
)
に
初
(
はじ
)
めて
分
(
わか
)
る。
己
(
おれ
)
は
中根
(
なかね
)
の
眞價
(
しんか
)
を
見誤
(
みあやま
)
つてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
与力満谷剣之助の前でわざと喬之助を喧嘩渡世の茨右近と
見誤
(
みあやま
)
り、そこへ
匿
(
かくま
)
えと言わんばかりに教えたのも、この日本橋長谷川町の岡っ引き金山寺屋の音松ではなかったか。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
僕のグラスの無色の酒を黄色のコンコドスと
見誤
(
みあやま
)
り、自分の黄色のコンコドスを、もっと黄色い別の酒と
見誤
(
みあやま
)
ったのだ。だからコンコドスは最初から註文したとおり辻永の前にあったのだ。
地獄街道
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大
(
おほ
)
いさは
鳩
(
はと
)
よりも
大
(
おほ
)
きく、
夏
(
なつ
)
の
間
(
あひだ
)
は
翅
(
はね
)
と
尾
(
を
)
の
一部
(
いちぶ
)
をのぞくほかは、
全部
(
ぜんぶ
)
黒褐色
(
こつかつしよく
)
で、
冬
(
ふゆ
)
になると
雪
(
ゆき
)
と
見誤
(
みあやま
)
られるように
白色
(
はくしよく
)
に
變
(
かは
)
ります。これは
寒國
(
かんこく
)
に
棲
(
す
)
む
兎
(
うさぎ
)
が
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あひだ
)
眞白
(
まつしろ
)
になるのと
同
(
おな
)
じ
保護色
(
ほごしよく
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
兄の身体が宙に漂うかと
見誤
(
みあやま
)
るばかりでございました。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
誤
常用漢字
小6
部首:⾔
14画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当