行事ぎやうじ)” の例文
廻り仕舞しまひ取出しあらため見れば小判八十兩ありて外には書付かきつけもなきゆゑおどろきながら早々さう/\町役人へ屆けしに行事ぎやうじ打寄相談の上うつたへ出なほ町内へも札を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
農家のうか市中しちゆう正月の行事ぎやうじ鳥追とりおひといふ事あり。此事諸国にもあれば、其なす処其国によりてさま/″\なる事は諸書しよ/\散見さんけんせり。
かれいまから數時間すうじかんのちまた年中ねんぢゆう行事ぎやうじのうちで、もつとひとこゝろあらたにすべく仕組しくまれた景物けいぶつ出逢であはなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
廟は久しく道教と仏教とを混じ、日本流に云へば両部神道風で、猶いろいろの迷信的な行事ぎやうじが附随してゐるらしい。
大根曳だいこひきは、家々いへ/\行事ぎやうじなり。れよりさき、のきにつりてしたる大根だいこ臺所だいどころきて澤庵たくあんすをふ。今日けふたれいへ大根曳だいこひきだよ、などとふなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
農家のうか市中しちゆう正月の行事ぎやうじ鳥追とりおひといふ事あり。此事諸国にもあれば、其なす処其国によりてさま/″\なる事は諸書しよ/\散見さんけんせり。
四方へ走らせてかくと告るに町内の行事ぎやうじ其外家主中いへぬしちう名主なぬし書役しよやくに至る迄たちまちに寄集よりつどひしかば知らせし兩人も一しよに行て死骸を怕々こは/″\ながら後よりのぞき見て各々方おの/\がた御苦勞成ごくらうなりと云つゝ兩人は通り過んとする處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)