トップ
>
粉韲
>
ふんさい
ふりがな文庫
“
粉韲
(
ふんさい
)” の例文
意と智と情との完成を経て来ない原始的の魂が、意と智と情とを完成した魂のために
粉韲
(
ふんさい
)
せられるのは止むを得ないことだ。
真剣の強味
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
一人
(
ひとり
)
は
左鬢
(
さびん
)
に、
微
(
かす
)
かな
傷
(
きづ
)
に
白
(
しろ
)
鉢卷
(
はちまき
)
、
私
(
わたくし
)
は
雀躍
(
こをどり
)
しながら、
倶
(
とも
)
に
眺
(
なが
)
むる
黎明
(
れいめい
)
の
印度洋
(
インドやう
)
、
波上
(
はじやう
)
を
亘
(
わた
)
る
清
(
すゞ
)
しい
風
(
かぜ
)
は、
一陣
(
いちじん
)
又
(
また
)
一陣
(
いちじん
)
と
吹
(
ふき
)
來
(
きた
)
つて、
今
(
いま
)
しも、
海蛇丸
(
かいだまる
)
を
粉韲
(
ふんさい
)
したる
電光艇
(
でんくわうてい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
敵をなるたけ手近に引寄せておいて
掩撃
(
えんげき
)
殺闘敵を
粉韲
(
ふんさい
)
するにあるのだ、君の犬に対する手段は、始めはナポレオンの兵法で後にネルソンの兵法に進んだのだ、どちらかといえば
竹乃里人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
西国大名のごときこれを
粉韲
(
ふんさい
)
する
容易
(
ようい
)
のみとて
頻
(
しき
)
りに
勧説
(
かんせつ
)
したるものあり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
作者の心と体とを
粉韲
(
ふんさい
)
せずには置かない『真』に迫ることの難いのを私は痛感せずには居れない。
小説新論
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
敵艦左舷
(
てきかんさげん
)
に
見
(
み
)
ゆれば
左舷
(
さげん
)
の
水雷
(
すいらい
)
之
(
これ
)
を
粉韲
(
ふんさい
)
するの
有樣
(
ありさま
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
眼
(
め
)
にも
留
(
とま
)
らぬ
活景
(
くわつけい
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それにしても、面白いのは、トルストイがその内部の光景をいつも
粉微塵
(
こなみじん
)
に
粉韲
(
ふんさい
)
しながら、常にその内部の光景に向つて進んで行つた形である。かれは何遍となくその内部を破壊した。
心の絵
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
一秒時間
(
いちびやうじかん
)
に三百
廻轉
(
くわいてん
)
の
速力
(
そくりよく
)
をもつて、
絞車
(
こうしや
)
の
如
(
ごと
)
く
廻旋
(
くわいせん
)
するのであるから、
此
(
この
)
衝角
(
しやうかく
)
の
觸
(
ふ
)
るゝ
所
(
ところ
)
、十四
吋
(
インチ
)
半
(
はん
)
以上
(
いじやう
)
の
裝甲
(
アーモア
)
を
有
(
いう
)
する
鐵艦
(
てつかん
)
の
他
(
ほか
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
粉韲
(
ふんさい
)
せられざるものは
有
(
あ
)
るまいと
思
(
おも
)
はるゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
韲
漢検1級
部首:⾲
19画
“粉”で始まる語句
粉
粉雪
粉微塵
粉本
粉砕
粉黛
粉薬
粉々
粉末
粉飾