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箱枕
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はこまくら
ふりがな文庫
“
箱枕
(
はこまくら
)” の例文
懷紙を掛けた、赤い
箱枕
(
はこまくら
)
、八五郎には馴れない
代物
(
しろもの
)
ですが、娘の髮の匂ひか
泌
(
し
)
みて、獨り者の八五郎には、これも妙に惱ましい代物です。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
皆
(
みな
)
の
夜具
(
やぐ
)
は
只
(
たゞ
)
壁際
(
かべぎは
)
に
端
(
はし
)
を
捲
(
ま
)
くつた
儘
(
まゝ
)
で
突
(
つ
)
きつけてある。
卯平
(
うへい
)
は
其處
(
そこ
)
を
凝然
(
ぢつ
)
と
見
(
み
)
た。
箱枕
(
はこまくら
)
の
括
(
くゝ
)
りは
紙
(
かみ
)
で
包
(
つゝ
)
んでないばかりでなく、
切地
(
きれぢ
)
の
縞目
(
しまめ
)
も
分
(
わか
)
らぬ
程
(
ほど
)
汚
(
きた
)
なく
脂肪
(
あぶら
)
に
染
(
そま
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
敷
(
しき
)
イザと
勸
(
すゝむ
)
る
箱枕
(
はこまくら
)
のみならぬ身の親父が横に成たる
背後
(
うしろ
)
へ廻り腰より足を
摩
(
さす
)
り
行手
(
ゆくて
)
弱
(
よわき
)
腕
(
かひな
)
も今宵
此仇
(
このあだ
)
を
斃
(
たふ
)
さんお光の精神是ぞ親子が一世の別れと
究
(
きはま
)
る心は如何ならん
想像
(
おもひやる
)
だに
悼
(
いたま
)
しけれ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
エヽそんならコウ
鐵槌
(
かなづち
)
があらば
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
貸
(
か
)
しねえ。女「オホホ、
鐵
(
かな
)
さいこ
槌
(
づち
)
の
事
(
こと
)
かいな、ソレ
何
(
なん
)
ちふさんすのぢやいな。「イヤあの
箱枕
(
はこまくら
)
を
此柱
(
このはしら
)
へうちつけて
立
(
た
)
ちながら
寢
(
ね
)
るつもりだ。 ...
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「何だ、
箱枕
(
はこまくら
)
ぢやないか」
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“箱”で始まる語句
箱
箱根
箱丁
箱書
箱館
箱車
箱入
箱膳
箱庭
箱提灯