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はこまくら
敷イザと
勸る
箱枕のみならぬ身の親父が横に成たる
背後へ廻り腰より足を
摩り
行手弱腕も今宵
此仇を
斃さんお光の精神是ぞ親子が一世の別れと
究る心は如何ならん
想像だに
悼しけれ
エヽそんならコウ
鐵槌があらば
持つて
來て
貸しねえ。女「オホホ、
鐵さいこ
槌の
事かいな、ソレ
何ちふさんすのぢやいな。「イヤあの
箱枕を
此柱へうちつけて
立ちながら
寢るつもりだ。 ...
寝所には
括枕のかたはらに
朱の
筥枕置きつつあはれ