トップ
>
白鼠
>
しろねずみ
ふりがな文庫
“
白鼠
(
しろねずみ
)” の例文
全山全塞に緑の季節が来て、媼は登山し、野伏ノ勝は
白鼠
(
しろねずみ
)
のようにはたらいて、ついに、すては一人のでかい赤ん坊を生み放った。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
さらにその先の店で、
硝子
(
ガラス
)
のはまった木箱のなかで、じぶんの身体よりもずっと大きい車をくるくるまわしつづけるかわいい
白鼠
(
しろねずみ
)
を買った。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
松村
(
まつむら
)
に
小松
(
こまつ
)
を
圍
(
かこ
)
つて、
松賀町
(
まつかちやう
)
で
淨瑠璃
(
じやうるり
)
をうならうといふ、
藏
(
くら
)
と
藏
(
くら
)
とは
並
(
なら
)
んだり、
中
(
なか
)
を
白鼠
(
しろねずみ
)
黒鼠
(
くろねずみ
)
の
俵
(
たはら
)
を
背負
(
しよ
)
つてちよろ/\したのが、
皆
(
みな
)
灰
(
はひ
)
になつたか。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「冗談でしょう、親分さん、私は——江島屋の子飼いで、
白鼠
(
しろねずみ
)
といわれた私が、そんな馬鹿なことをするものですか」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
かれは神田の明神下の山城屋という質屋の番頭で、利兵衛という
白鼠
(
しろねずみ
)
であることを半七はかねて知っていた。
半七捕物帳:13 弁天娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
斷
(
ことわ
)
りければ當家に
幼年
(
えうねん
)
の頃より奉公して番頭と迄
出世
(
しゆつせ
)
をなし忠義
無類
(
むるゐ
)
世間
(
せけん
)
にて伊勢屋の
白鼠
(
しろねずみ
)
と云ひ
囃
(
はや
)
し誰知らぬ者も無き評判の久八は日頃より主人の
吝嗇
(
りんしよく
)
なるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
算盤
(
そろばん
)
で
乃公
(
おれ
)
の頭をなぐつた
親爺
(
おやぢ
)
にしろ、泣いて意見をした
白鼠
(
しろねずみ
)
の番頭にしろ、
暖簾
(
のれん
)
を分けて
貰
(
もら
)
つたお
豊
(
とよ
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
にしろ、さう
云
(
い
)
ふ人達は
怒
(
おこ
)
つたり笑つたり泣いたり喜んだりして
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
オルゴール人形、パチンコ、車をまわす
白鼠
(
しろねずみ
)
ども——これだけのものを持ってはいったのであるが、もうあきてしまった。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「冗談でせう、親分さん、私は——江島屋の子飼で、
白鼠
(
しろねずみ
)
といはれた私が、そんな馬鹿なことをするものですか」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
武家
(
ぶけ
)
に在ては國家の
柱石
(
ちうせき
)
商家
(
しやうか
)
で申さば
白鼠
(
しろねずみ
)
なる番頭久八は
頃日
(
このごろ
)
千太郎の
容子
(
ようす
)
不審
(
いぶかし
)
しと
心意
(
こゝろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
算盤
(
そろばん
)
で
乃公
(
おれ
)
の頭をなぐった
親爺
(
おやじ
)
にしろ、泣いて意見をした
白鼠
(
しろねずみ
)
の番頭にしろ、
暖簾
(
のれん
)
を分けてもらったお豊の亭主にしろ、そういう人たちは怒ったり笑ったり泣いたり喜んだりして
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大黒屋という、
小体
(
こてい
)
ながら表通りに店を張って、数代叩き上げた内福な呉服屋、番頭の佐吉は、内外一切の采配を揮っている、五十年配の
白鼠
(
しろねずみ
)
だったのです。
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
送りける故
吝嗇
(
りんしよく
)
無類
(
むるゐ
)
の五兵衞さへ萬端久八に任せ主人に代りて
取扱
(
とりあつか
)
ふ樣に成りけるに
彌々
(
いよ/\
)
人々
賞美
(
しやうび
)
して伊勢五の
白鼠
(
しろねずみ
)
と云れて店向の取締りをも爲すこととなりたりけり因て右捨子の次第を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
番頭の元吉は五十前後、三十年も奉公した
白鼠
(
しろねずみ
)
で、しっかり溜めてはいる様子ですが、溜める事に興味を持ちすぎて、
盗
(
と
)
ることなどは考えていそうもありません。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭の元吉は五十前後、三十年も奉公した
白鼠
(
しろねずみ
)
で、しつかり
溜
(
た
)
めてはゐる樣子ですが、溜める事に興味を持ち過ぎて、盜ることなどは考へてゐさうもありません。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まア、見てくれ、
白鼠
(
しろねずみ
)
が
枡落
(
ますおと
)
しに掛つたやうなものさ、死んだ上總屋の主人も、飛んだ人が惡いよ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まア、見てくれ、
白鼠
(
しろねずみ
)
が
枡落
(
ますおと
)
しに掛ったようなものさ、死んだ上総屋の主人も、とんだ人が悪いよ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
見たところ四十七八、立派な
白鼠
(
しろねずみ
)
で、
月代
(
さかやき
)
の光り工合も、分別らしさも、全く申分はありません。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
見たところ四十七八、立派な
白鼠
(
しろねずみ
)
で、
月代
(
さかやき
)
の光り工合も、分別らしさも、全く申分はありません。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この
白鼠
(
しろねずみ
)
を飼っているのは誰だい、お染さん」
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この
白鼠
(
しろねずみ
)
を飼つて居るのは誰だい、お染さん」
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々