病床びやうしやう)” の例文
……お二階にかい病床びやうしやうを、ひさしぶりで、下階した八疊はちでふえんさきで、かぜひやゝかな秋晴あきばれに、どうふをがりながら
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わづらひ心のかぎり藥用はすれども更に其驗そのしるしなく次第々々に病氣のおもるのみなれば或日嘉傳次は感應院を病床びやうしやうまねき重きまくらあげさて申けるは抑々そも/\私しが當國につゑを止めしより尊院の御厚情ごこうじやうあづかりし其恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大島老人おほしまらうじん病床びやうしやうして、最後さいご教訓けうくんかれもとめとき老人らうじんしづかに
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おなつて、婿君むこぎみから、さきむじて親書しんしよて、——病床びやうしやうしてより、衣絵きぬゑはどなたにもおかゝことはづかしがり申候まをしさふらふ女気をんなぎを、あはれ、御諒察ごりやうさつあつて
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)