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男衆
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おとこしゅう
ふりがな文庫
“
男衆
(
おとこしゅう
)” の例文
井戸端に水を
汲
(
く
)
んでいる
女衆
(
おんなしゅう
)
や、畑から帰って来る
男衆
(
おとこしゅう
)
は、良平が
喘
(
あえ
)
ぎ喘ぎ走るのを見ては、「おいどうしたね?」などと声をかけた。
トロッコ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と、おとなたちも気がついて、振返えると、また二、三寸板戸の開きがひろげられて、そこへ、他の
男衆
(
おとこしゅう
)
を供につれた銀之助が来たのだった。
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
暖簾
(
のれん
)
の
下
(
した
)
にうずくまって、
髷
(
まげ
)
の
刷毛先
(
はけさき
)
を、ちょいと
指
(
ゆび
)
で
押
(
おさ
)
えたまま、ぺこりと
頭
(
あたま
)
をさげたのは、
女房
(
にょうぼう
)
のおこのではなくて、
男衆
(
おとこしゅう
)
の
新
(
しん
)
七だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
青年の男子だけは別として、男も少年のうちは主婦に用を言いつけられる。また主人が
男衆
(
おとこしゅう
)
に命令をするにも、常に細君からの注文は
容
(
い
)
れられる。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いや味な事は言わないかわり、お客になって飲み食いもした事がない。以前はどこかの
箱屋
(
はこや
)
だともいうし役者の
男衆
(
おとこしゅう
)
だったという
噂
(
うわさ
)
もある。君江はこの男から日比谷の占者のことをきいたのである。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
人目
(
ひとめ
)
を
避
(
さ
)
けるために、わざと
蓙巻
(
ござまき
)
を
深
(
ふか
)
く
垂
(
た
)
れた
医者駕籠
(
いしゃかご
)
に
乗
(
の
)
せて、
男衆
(
おとこしゅう
)
と
弟子
(
でし
)
の
二人
(
ふたり
)
だけが
付添
(
つきそ
)
ったまま、
菊之丞
(
きくのじょう
)
の
不随
(
ふずい
)
の
体
(
からだ
)
は、その
日
(
ひ
)
の
午近
(
ひるちか
)
くに、
石町
(
こくちょう
)
の
住居
(
すまい
)
に
運
(
はこ
)
ばれて
行
(
い
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
暗
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
を、
鼠
(
ねずみ
)
のようになって、まっしぐらに
駆
(
か
)
けて
来
(
き
)
た
堺屋
(
さかいや
)
の
男衆
(
おとこしゅう
)
新
(
しん
)
七は、これもおこのと
同
(
おな
)
じように、
柳原
(
やなぎはら
)
の
土手
(
どて
)
を八
辻
(
つじ
)
ヶ
原
(
はら
)
へと
急
(
いそ
)
いだが、
夢中
(
むちゅう
)
になって
走
(
はし
)
り
続
(
つづ
)
けてきたせいであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
衆
常用漢字
小6
部首:⾎
12画
“男”で始まる語句
男
男女
男子
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男児
男妾
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男性
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