“不随”の読み方と例文
旧字:不隨
読み方割合
ふずい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父はおぬいの十二の時に脊髄結核せきずいけっかくにかかって、しまいには半身不随ふずいになったので、床にばかりついていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
その家の軒には「おめかし処」と父の筆で書いた行灯あんどんが掛っていたのだが、二三年前から婆さんの右の手が不随ふずいになってしまったので、髪結いもよしてしまったらしい。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
人目ひとめけるために、わざと蓙巻ござまきふかれた医者駕籠いしゃかごせて、男衆おとこしゅう弟子でし二人ふたりだけが付添つきそったまま、菊之丞きくのじょう不随ふずいからだは、その午近ひるちかくに、石町こくちょう住居すまいはこばれてった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)