特色とくしょく)” の例文
教会きょうかいへあつまる子供こどもらのには、それぞれ特色とくしょくがあり、個性こせいがあらわれていたので、教会きょうかいでは、それらの作品さくひんをあつめて、一ぱんにしめす展覧会てんらんかいもよおすことになりました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
このまちのサフランしゅは、ますます特色とくしょくのあるものとなりました。おんなは、とうのむかしんでしまったけれど、そのいろびてかもされるさけは、いくねんのちまでも、のこっていました。
砂漠の町とサフラン酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、素直すなお特色とくしょくゆたかなは、おおくの工員こういんたちのあいだ人気にんきびました。なぜなら、つかれたものの精神せいしんにあこがれとほがらかさをあたえることによって、かれらをなぐさめたからであります。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとり、このはなばかりでなしに、諸国しょこくからここにあつめられた、それらのめずらしい花々はなばなも、みんな特色とくしょくうしなって、一よう街頭がいとうからかぜおくられてくるほこりをあたまからびて、おもてしろくなっていました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)