“とくしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
涜職77.8%
特色22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしことやぶるれば町長の不名誉、助役の涜職とくしょく、そうして同志会の潰裂かいれつになる。猛太はいま浮沈ふちんの境に立っている。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
数日前には、前陸軍工廠長官夫人の虚栄心が、良人の涜職とくしょく問題をひきおこす動機となっているという発表によって、そのひとの化粧した写真が新聞に出た。
暮の街 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして、素直すなお特色とくしょくゆたかなは、おおくの工員こういんたちのあいだ人気にんきびました。なぜなら、つかれたものの精神せいしんにあこがれとほがらかさをあたえることによって、かれらをなぐさめたからであります。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとり、このはなばかりでなしに、諸国しょこくからここにあつめられた、それらのめずらしい花々はなばなも、みんな特色とくしょくうしなって、一よう街頭がいとうからかぜおくられてくるほこりをあたまからびて、おもてしろくなっていました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)