漂流へうりう)” の例文
その翌日よくじつは、漂流へうりう以來いらいはじめてすここゝろ落付おちついて、れい雨水あめみづみ、沙魚ふかにく舌皷したつゞみちつゝ、島影しまかげきか、滊船きせんけむりへぬかと始終しじうくばる、けれどこの何物なにものまなこさへぎるものとてはなく
大佐たいさ好遇かうぐうにて、此處こゝで、吾等われら水兵等すいへいらはこんで珈琲カフヒーのどうるほうし、漂流へうりう以來いらいおほい渇望かつぼうしてつた葉卷煙葉はまきたばこ充分じゆうぶんひ、また料理方れうりかた水兵すいへい手製てせいよしで、きはめてかたち不細工ぶさいくではあるが
此人このひと武村兵曹たけむらへいそうとて、吾等われら三年さんねんあひだ孤島こたう生活中せいくわつちう日出雄少年ひでをせうねんとはきはめてなかのよかつた一人ひとりです。』とわたくしかれ二人ふたり紹介ひきあはせて、それより武村兵曹たけむらへいそうわたくしとはかはる/″\、朝日島あさひじま漂流へうりう次第しだい